縁起物の赤い実☆イチリョウからマンリョウまで

こんにちは✨ニジイロです🌈

 

先日、牡丹の花を鑑賞する機会がありました。

牡丹は通常、暖かい春に咲きますが、冬の寒い時期に咲く種類もあるそうです!

そんな牡丹を鑑賞しているなか、近くにセンリョウとマンリョウも植えられていました。

 

近づいてみると植物の名前を書いた札に「イチリョウ」「ジュウリョウ」という名前もありました。

センリョウ・マンリョウの名前は知っていましたが、イチリョウまであったんですね!

はじめて知ったこともあり、イチリョウやマンリョウの違いを少し調べてみました。

 

 

まず、センリョウ・マンリョウなどは漢字で書くと「千両」「万両」です。

「〇〇両」と書く植物は、どれも赤い実をつけ、商売の縁起物として扱われていたようです。

なぜ、赤い実が縁起の良いものとして扱われているのかは、諸説ありますが、

冬の景色の中、赤色が一際目立ち、富や繁栄を連想させたからという由来があります。

冬に赤色の実をつける植物は、常葉樹が多く、葉を絶やさず多くの実をつけるため、豊かさや繁栄を連想させたんですね。

 

そんな縁起物の植物は「万両」「千両」「百両」「十両」「一両」と5種類あるそうです。

一両から万両まで名前が付いてるなんて面白いですね。

 

ただ、同じ赤い実がつきますが、それぞれ全くちがう植物です。

実のつき方や葉の形など特徴がちがうようです。

それでは、それぞれの特徴を知っていこうと思います。

 

 

マンリョウ

マンリョウは別名ヤブタチバナ(藪橘)。

葉の形は波打っていて、赤い実は葉の下に房状につきます。

実をつける時期は12月頃から。

 

 

 

◆センリョウ

センリョウは別名クササンゴ(草珊瑚)。

葉のフチがギザギザした形をしていて、葉よりも上の方に実をつけます。

実をつける時期は10月頃から。

 

 

◆ヒャクリョウ

ヒャクリョウは別名カラタチバナ(唐橘)。

葉の形は比較的まっすぐで、上向きの枝に赤い実をつけます。

実をつける時期は11〜12月頃から。

 

 

 

◆ジュウリョウ

ジュウリョウは別名ヤブコウジ(藪柑子)。

葉は薄めでひし型のような形で、葉の下に実をつけます。

実をつける時期は10〜11月頃から。

 

 

 

イチリョウ

イチリョウは別名アリドオシ(蟻通し)。

葉は双葉のようなつき方をしていて、枝部分にちょこんと実をつけます。

実をつける時期は10〜11月頃から。

 



 

写真を並べると違いがわかりやすいですね。

万両、千両、百両、十両、一両の名前は、実のつく数の多さに比例してつけられているようです。

ちなみに、千両、万両、一両は、「千両万両有り通し」といって正月の縁起物として扱われています。

「千両万両有り通し」は「お金は一年中いつも有る」という意味だそうです。

 

参考サイト

kanon1001.web.fc2.com

 

ちなみに、小判1枚の一両は、現代の金の価値で約2万円ほどだそう。

万両は現代でいうなら約2億円、千両なら2千万円ということでしょうか。

億単位のお金が巡るなら、たしかに縁起を担ぎたくなります。

 

縁起物の意味がわかるとちょっと面白いですね。

億単位まではいかなくても、ちゃんとお金が巡る一年にできたらと思います。

 

それでは、また